小話

□夢での邂逅
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夢を、見た。





目の前には、茶色の瞳の少女がいた。







「きみは、だぁれ?」




私は問い掛けて、気づいた。



多分、この子は……



「あなたは、だぁれ?」



少女はそう返した。




ああ。きっとそうだ。



何故か分からないけど、確信した。





「私は君と同じ。でも、違う。」





そう思ったから、私は話すんだ。


多少、私の解釈もあるけれども。


「私は、魔女の子だ。悪魔を使って、戦ってる。君は?」



「私は、シ×××だ。×ン××を使って、戦ってる。」



何故か、聞き取れない。でも、自然と頬が緩んだ。



そうそう、確かめたいことといえば。



「人間じゃ、ないんだね。」



…これだ。





少女は首を傾げる。






「あなたは、人間じゃないの?」





語る。






「人間じゃないよ。ホムンクルスであり、魔女から生まれた。"産まれた"ではないよ。」




紡ぐ。




「どうして、×ン××じゃないの?悪魔で戦うの?」





続ける。





私なりの考えも共に。




「分からない。でも、彼らは最初から悪魔じゃなかったみたい。名を、与えられてから。デビルになったらしい。私の考えだけども、"名前"はそれらを"縛る"。だから、デビルという存在になったんだと思うんだ。」



少女は、考えながら答える。





「×ン××には、固有の名前はない。でも、××の国にいるから……?まだ、分からないなぁ……」



そう言って苦笑する。




私はまた、頬が緩むのを感じた。






もうすぐ、目が覚める。






夢から覚める。












「じゃあね、月命」









世界が暗転した。












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