戦慄の女神

□prologue
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ガッシャン

音が響いた瞬間大概の人間はその場から立ち去る。それは実に当たり前のことで、不可思議なことで…
それを知らない人間は巻き沿いをくらい大怪我をする。
大怪我をするのが普通で、壊れるのが普通なのが、池袋という場所である。

「いぃぃいいざぁああぁあああやぁああぁああくぅううぅううんんんん」

金髪バーテン服に身をまとい、血管が切れそうな程怒、さサングラスを胸のポケットに入れ、いざやと読んだ青年を睨み着けているのが、喧嘩人形"平和島静雄"

「やだなぁ、シズちゃん
君に罪を擦り付けたことまだ怒ってるの?」

全身を黒に包んだ青年。眉目秀麗であるが、あくまで喧嘩人形、平和島静雄に喧嘩を売るように言う青年。笑みを絶やさないがその裏にはなにがあるのか読み取れない青年。人間は、青年のことを情報屋"折原臨也"と呼ぶ。

その二人が向き合うのは、必然であり、爆弾である。火に油、犬猿の仲をも越える二人は向き合っていた。互いが互いを嫌いあいそして、互いが互いを殺そうと試みる。そんなものが爆弾じゃないわけがない。

そんなことを露知らず、立ち尽くしていた学生がいた。
この三人については説明しなくとも分かるだろう。
"紀田正臣"
"竜ヶ峰帝人"
"園原杏里"
いづれがいづれ知ることになる正体とともにこの三人は思うだろう。

『何て運命は残酷なのでしょうか?』

透き通った声がその場に響きわたった。
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