短編
□病弱少女と弱虫少年(和人/微切甘)
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和人side
俺には彼女がいる
可愛くて、優しくて、時に叱ってくれる彼女…
けれど、それ以上に現実が嫌で嫌いで逃げ出してしまったのだが…
これは、そのきっかけのひとつでもある物語…
***
『和人〜
おはよっ?』
朝っぱらから俺の上にのって俺を起こすのは彩華
初恋の幼馴染みの彼女
「はよっ…」
いつも通り学校にかよって、帰宅して彩華と駄弁って…
何時からだろうか、彼女の様子が一変したときがあった…それほど気にせず過ごしていたのだけれど
いや、気にせず過ごしていたのではない
これは、単に俺が弱虫だっただけなのだろう…
けれどある日目を背くことができない状況に展開してしまった…
彩華が、いきなり予兆もなく倒れたのだ
学校は大騒ぎ、病院への救急車が来て、先生たちは乗り込んでいった
一瞬何が起きたか理解ができなかった…
何で倒れたんだ?
何が起きているんだ?
違う理解していたんだ…
けれど…