星々の輝き

□星々の輝き
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ギャラクシアはニヤリと笑い、軽い拍手をし始めた。
「流石は太陽のクイーン・タイティナだな?」
拍手をしながら、下に降りたギャラクシア。
「あの光に呑み込まれていたらどうなっていたか…」
タイティナは悔しそうにギャラクシアを見つめていた。
「だが、お前の命ももうお終いのようだ」
その言葉に彼女はロッドをギュッと強く握りしめた。
ギャラクシアはフッと笑い、彼女に向かって両手を翳す。
紫と緑のクリスタルがキラッと光り出した。
「…ッ……」
逃げようにも全身に力が入らない為、動かす事が出来ない。
さっきの浄化で全ての力を出し切ってしまったのだ。
「…せめて、私の最後の力をあの子に……」
タイティナは最後の力をロッドに預け、スゥとロッドを離した。
ロッドは倒れる事もなく、パァ!と消えて行った。
そして向かってくる光の球を見つめた後、ゆっくりと瞼を閉じたタイティナ。
「(ヒロコ…私は……!)」

ーーズドンッ

「あああぁぁあぁぁ!!!!」
タイティナの苦痛の叫びが太陽全体に響き渡る。
するとタイティナの額から一つの花が現れ、その中からスターシードが出て来た。
「流石クイーンのスターシード!中々美しい輝きだ!!」
紅色をした綺麗なスターシードはギャラクシアの手の中に…。
タイティナはドサッと地面に倒れた。
「ククッ!!さぁ次はお前の娘の金水晶を頂く!!!」
ギャラクシアは笑いながらヒロコが居る王座の間へ行ってしまった。
タイティナは一人、涙を流し自分の娘の名を呼ぶのだった。














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