星々の輝き

□星々の輝き
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「…ッ追いつけなかった!」
「プリンセス…」
「でもあの地球に向かったのは間違いない筈だ」
そう言って青い海が広がる地球を見つめる3人の男。
「ですが、プリンセスの気配が無くなった今じゃ…」
「何の手がかりがない!」
「落ち着け、夜天、大気」
「これが落ち着いていられる!?」
エメラルドの色をした瞳と白髪を一つに纏めた夜天は声を上げる。
夜天の瞳には焦りが見えていた。
「夜天、星野だって焦っているんです」
「!!……ゴメン」
アメジストの瞳と茶色の髪を纏めた大気の言葉に夜天は冷静に戻る。
「ゆっくり探し出せば良い、プリンセスも…」
黒髪を纏め、拳をギュッと握ったまま地球を見る星野。
「そうだね、希望の光も…」
「そして…」



ーーー彼女も…



星野の耳には太陽のピアス。
夜天の手首に付けてる太陽のブレスレット。
そして大気の首には太陽の形をしたネックレスがキラッと光った。
3人は愛おしいそうにそれを見つめた。
そしてある女性の名を呼び、ギュッと強く握りしめた。




『3人にどうしても渡したい物があるの』




『星野はピアスで夜天はブレスレット、大気はネックレス』




『私を忘れたりしたら、それを見て思い出して欲しいの』





『無くしたりしないでよ?私の形見だと思って大切ね?』





『愛してる…例え生まれ変わったとしても忘れたとしても』




『だから、もし生まれ変わったら私を見つけ出して?』





『約束よ?』




綺麗に微笑む愛しい彼女。
自分の命と引き換えにしてまで自分達とプリンセスを守ってくれた。
だから今度は自分達が彼女を守る番。
もし、あの地球で生まれ変わっているのなら彼女は必ずいる筈。
「…あの地球にヒロコがいるの?」
「分からない…だけどアイツのエナジーを感じるのは確かだ」
「探すしかありませんね…」
「行こう!俺達のプリンセス達を探しに!!」
星野の言葉に3人は頷き、地球に向かった。


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