星々の輝き

□星々の輝き
1ページ/2ページ


とある一つの星に綺麗で誰もが見惚れてしまう女性が居た。
母親譲りの顔立ち、薄い紫色の髪。
そして太陽の様なオレンジ色をした綺麗な瞳。
その笑顔を見た者は誰しもが心を奪われ、笑顔にさせる。
太陽星のプリンセス、名をヒロコと言う。
彼女の母、タイティナはヒロコを誰よりも可愛がっていた。
周りの皆からも妹が出来たかの様に、娘が出来たかの様に愛されていた。
穏やかな日々が続く中、今日も暖かい笑顔が周りを包み込む。
「プリンセス!そんなに走っていたら転んでしまいますよ!」
タイティナの所へ走って向かうヒロコにメイドは注意する。
が、ヒロコが聞く耳を持たない訳で…。
王座の間に入ると仕事をしている我が母の姿があった。
「お母様!」
タイティナの姿を見たヒロコは嬉しそうな声で母を呼び、抱き付いた。
「ヒロコ、今日は一段と機嫌が良いみたいですね」
綺麗な音色の様な声で娘の笑顔を見るタイティナ。
「タイティナ様、申し訳ありません!お仕事の邪魔をしてしまい!」
慌ただしく王座の間に入る一人のメイドに、タイティナは優しく微笑んだ。
「大丈夫ですよ?丁度、仕事も一段落つきましたから」
優しい手触りでヒロコの頭を撫でるタイティナ。
その手触りに幸せそうな表情をするヒロコ。
こうして穏やかな日々を過ごせているのは全部クイーンのタイティナのお陰。
タイティナが太陽のクイーンとなってから一度も戦争な無かったと言う。
だから、どの星のクイーン達も太陽のタイティナの実力を認めていた。
勿論、タイティナの娘ヒロコも我が母を尊敬していた。
こんな幸せな時間がずっと続いたら良いのに、って思う人達も居た。



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ