星々の輝き

□星々の輝き
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ボコッと地面に大きな穴が空いていた。
穴の後ろに、金色の戦闘服を身に包んだ女性がタイティナの目に入った。
その女性は後ろを向いて街の方を見ていた。
が、タイティナの気配に気付いたのかゆっくりと身体を振り返る。
「私達の星、太陽に何か御用ですか?ギャラクシア」
「お前がこの星のクイーンだな?」
「…もしそうならどうしたいのですか?」
ギャラクシアは妖しい笑みを浮かべ、タイティナを見る。
その逆にタイティナは目を細め、ギャラクシアを見つめた。
「私を、プリンセス・ヒロコの所まで案内して貰おうか」
ヒロコの名前を聞いたタイティナはギラッとギャラクシアを睨んだ。
「何故貴女に我が娘に会わせなくてはいけないのです?」
「ククッ!お前も知っているだろう?金水晶の持ち主があの小娘だと!」
「…ッ!!やはり貴女の目的は娘の金水晶なのですね!!!」
ギャラクシアの言葉にタイティナは怒りを表した。
「お前のスターシードを貰いに来た、と言うのも一つの目的だがな!」
「!!?」

ーードォン!

金の光の球がタイティナに目掛けて飛んで来た。
それに気付いたタイティナは力を解放し、結界を張った。
ギャラクシアは舌打ちをし、幾つかの光の球をタイティナに向かって放った。
だが、彼女を守っている結界がある為タイティナの身体を貫く事は出来ない。
「ギャラクシア!貴女にヒロコの金水晶は渡しません!!」
「だったら力尽くにでも奪うまでだ!!」
バッと手のひらから太陽の形をした長いロッドが現れた。
「アクティア・スター・ティノヴォリア!!」
ロッドをガッ!っと思いっきり地面に突き刺した。
そして先に飾してる太陽のクリスタルを包み込む様に手を翳す。
するとそこから金色と橙色の光が溢れ出し、周りの敵を包み込んだ。
まるで、結界を張ったかの様に…。
「何…!?」
その光を浴びたら危険だと察したのか、ギャラクシアは高く飛んだ。
「レティアル!!!」
光が地上に高く上がり、辺りを光に変えた。
中心から海の水が流れ込むかの様に光が溢れ出し、敵全てを呑み込んだ。
敵の全てが浄化され、ドサドサと倒れていく。
「まさか浄化する力を持っていたとは…!!」
「はぁ…はぁ…!」
タイティナは右手にロッドを掴んで、肩で息をする。
しかし脚に力が入らず、その場に座り込んでしまった。
息をするにもやっとのタイティナ。


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