少女の成長日記
□02
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飛行機に乗って約3時間
無事、東京に到着。
「ここが都会や」
空港から出ると大きい建物がいっぱいで
ちょっと怖かった。
ここでやっていけるんやろか
不安を感じながら貰った家までの地図を見ながら
足を進めた
…………
「このへんのはずやねんけどな?」
キョロキョロしながら歩いていると
「あぶないよー!どいてー!!」
という男の子の声が後ろから聞こえてきた
「…え?うわあ!!」
予想外に近くにいたので避けきれず
咄嗟に男の子を抱っこし一緒に倒れた
「いててて…君、大丈夫か?」
「うん。おねーちゃんこそ大丈夫?!ごめんね!」
涙目になりながらあたしの顔を覗いてくる
自転車に乗っとった男の子。
あたしは「大丈夫や」と言い、頭を撫でたると
男の子は少しだけ笑った。
「弥、お姉さんにケガさせちゃったのか?」
目の前に現れたのはこの男の子のおとんらしき
男の人。
「大丈夫?ごめんね。うちの弟がケガさせちゃって…」
「あ、うん。全然大丈夫」
手を差し出されその手を掴むと
強い力で引っ張り立たされた。
*