少女の成長日記


□03
2ページ/5ページ




「茜ちゃん入っていいよ」


雅臣さんに背中を押され
弥くんに手を引かれ、中に入ると


そこにはたくさんの男の人がいた。





「はじめまして茜さん。私は二男の右京です」

「は、はじめまして」

襟元のバッチを見ると弁護士だということがわかる
偉い人なんだと思うとめっちゃ緊張する


「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。
リラックスしてくださいね」

「おん…そうします」


右京さんは怖そうだと思ったけど
にこっと笑う優しい人なんだとわかった。





「やっと来たね」

後ろから低い声が聞こえ振り返ると
ガバッと抱きつかれた


「うひゃ!?」

「ようこそ朝日奈家へ、茜ちゃん♪」


服が固いところから推測するに
この人の来ている服は着物や。

紫色の着物…

お坊さん???



「おい、要!!」

「うおっ!?」

いきなり体が離れ上を見上げると
金髪で頭を擦っている男の人がいた


右京さん…意外とやるんだ。


「痛いなあ、京兄!なんだよ…」


あ、ピアスいっぱいついとる
え?不良?でも…え?


「すみませんね。行儀の悪いクソ坊主で。
こいつは私のすぐ下の弟の要です」

「ありがたい説法聞きたくなったら、オニーサン
のところにいつでもおいでね?」



要さんの顔が近づいてきたと思ったら
すぐ横からちゅっという音が聞こえた

頬が暖かい

ちゅーされたんだとすぐにわかった。



この人は危険かもしれない。






次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ