少女の成長日記
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「ねえ!ねえ!」
「??梓さん?」
「梓さんなんてヤダ!お兄ちゃんって呼んで?」
「お、お兄ちゃん…か?」
素直にお兄ちゃんって呼んだら
めっちゃにやけた顔でこっちを見つめてきた
「な、なんや?」
「関西弁!かーいー!!関西弁の妹!最高!!」
もっかいもっかいとお兄ちゃん呼びを
何回も言わせてくる
「椿お兄ちゃん…もう言わへんぞ!おしまいや!」
さすがに飽きたあたしはぷいっとそっぽを向くと
その姿も萌えるらしく「かーいー!」と
興奮していた。
「じゃあ茜ちゃん?次は俺ね♪」
「え」
「じゃあ次は私ね!」
「え!?」
結局、わたしはこの日何回も何回も
『お兄ちゃん』『お姉ちゃん』と
連呼するはめになってしまった。
*