少女の成長日記
□05
1ページ/3ページ
≪――…riririririri…≫
「んぅ…」
目覚ましを止めるとあたしはベッドから出た。
しかし朝に弱いのでまだ寝ぼけている。
服を着替えると5階のリビングに向かった
「茜ちゃんおはよう!」
絵麻ちゃんの声が聞こえる
だけど、ごめんね。眠すぎて答えられない。
あたしは昴さんと要お兄ちゃんが座っている
ソファーに向かうと
空いているところに横に座り、背もたれに体重をかけた
「茜ちゃん眠いの?」
要お兄ちゃんの声が近くに聞こえる
あたしはこくんと頷くと同時に浮遊感を感じた
体が暖かい
目を少しだけ開けると目の前に要さんの顔があった
そこで抱きしめられていることに気付いた
「なっ…要兄!!」
「しーっ茜ちゃんが起きちゃうでしょ」
「…っ!」
要お兄ちゃんの心音が聞こえる。心地いい。
あたしはそのまま眠りについてしまった
*