少女の成長日記
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なんか今日は早く起きちゃったな。
なんでやろ?
でも…ねむい。
あたしはおぼつかない足取りでリビングに
行くと、まだ部屋は真っ暗だった。
ソファーで一眠りしようかと思い
近づくとそこにはすでに寝ている人がいた。
「誰や?」
「そっちこそ誰?誰かの女?」
「ちゃうわ。居候ってところや。」
やばい限界
空いているソファーの方に行こうとしたら
腕を掴まれ強く引っ張られた
「なに?」
「僕のこと知らないの?」
「…朝倉風斗は知ってるけど君は朝比奈風斗でしょ?
んじゃ知らない」
「へえ。おもしろいね君。いくつ?」
「14」
「中3?」
「中2。あたし年下や」
「へー。じゃあ年上命令。一緒に寝よ」
体を持ち上げられソファーに寝そべると
抱き枕のようにぎゅっと抱きしめられた。
すぅーすぅー
っていう寝息が聞こえてくる。
その音につられあたしも眠りに落ちた
*