整頓が出来ていない本棚
□初作品!
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今回の任務はあるファミリーからの依頼を受けるというものだった。
案外簡単そうに思えるが相手のファミリーは極悪非道と言われており、気に入らなければその場で殺す…そんな奴等だった。
なんとか前金は貰っておいたが…油断は禁物だ。
夜のイタリアのある野路裏に三人の若い男がいた。
「………っていうのはどうだ?」
「いいんじゃねぇか?人質としてでも…」
「おいおい、それ高かったんだぞ?即効性で持続性のあるヤツだからな」
そんな会話をして暫く。
突如現れた藍色の霧。
男達は黙り混む。
コツコツ…
霧の濃くなった路地裏の奥から現れたのはいつものフードを目深に被った人物。
静かな夜の路地裏に響くブーツの音。
今回の任務の担当はバイパーだった。
当の本人は金が無いならやらないと言っていたが、前金は確実という言葉に反応し、引き受けたのだ。
「待たせたね」
「あぁ…待った」
一人のリーダー格の男が答えた。