星のカービィ 短編

□我が家のワドルディ
1ページ/2ページ

突然ですけど私の家は二人暮らしです。もう一人はデデデ大王の城にいっぱいいるワドルディの一匹です。






前住んでいた家の裏庭に倒れているのを見つけて、1日泊めてあげたら何故かうちに住み始めました。
なんで住み始めたのかは知らないけど、お城にいるワドルディ達みたいに色々手伝ってくれていつも助かるし、
あの子達と違ってなんでかは知らないけど一人でも凄く強いらしいです。
なので私は「ワド先生」と呼んで、お城のワドルディと見分けがつくように頭に桜とひまわりのついたバンダナをしています。
でも、お城のワドルディ達と一緒で私と喋ることが出来ないので会話をするときは、いつも私が独り言を言っているような感じです。
理由はなかった分からないけど、私の言うことは何でもきいてくれるのでいつもは一緒に行動しています。




今日はカービィを別々で探していたのでいなかったけど、もう夕方なのでいつも通り夕食の準備をしてくれているハズ。

















「ただいま〜。」
















「もきゅ〜きゅ〜。」










私は自分の家のドアを開け、そう言って中に入ると家の中から声が聞こえてきます。
この声の主がワドルディことワド先生で、今キッチンで料理をつくっていてとてもいいにおいがします。
さっきは多分おかえり〜って言ってたんだと思います。
言葉は喋れなくても言葉のニュアンスは真似してくれるので何となく言っていることは分かりますよ。


















「ワド先生、今日カービィに会いましたよ。とっても可愛かったです。」















「……。」















何も返事が来なくても、いつも私は一人で話し掛けています。だってシーンとした空気は嫌ですから。
というより無口っていうでちょっと愛着沸いちゃいます。
だって何も喋らないと相手がどんなことを考えているのか気になってしまいますから。


















「それにしても美味しそうなにおいですねワド先生!今日はシチューですか?」















「……。」













やっぱり何も言わないけど、こっちを向いて首をコクコクしてくれています。コック帽も似合うなぁ〜。
でも、やっぱり喋れないとワド先生も申し訳なく思ったりするんでしょうか?話さないと面倒なこととかもありますし。





あ、因みにワド先生は普通に調理台にの上に乗って料理をつくってますが、ちゃんと清潔にして作業してますよ!
私あんまり調理作れないんで本当に助かります。お皿とかも洗ってくれるので本当に頼もしいですね。




























――それから数十分後



















「うわぁ〜!おいしそう!さすがワド先生!」















テーブルにはワド先生の手作りシチューとパン。飲み物はホットミルク。ヨダレが出ちゃいそうです。…ジュルル。 
褒められてワド先生もじもじしてます。素直だなぁ…ジュルル。…あれれ?













「いただきまーす。」















「もきゅきゅきゅ〜。」


















多分いただきますって言ってると思いますよワド先生。
それにしてもワド先生のつくるものは凄く美味しくて頬っぺたなくなっちゃいそうです。
あんな小さい体で大変だな〜とよく思うんですけど、小さな体でお料理したりお掃除したりと凄いです本当に。








…なんか申し訳ないなぁ……。






あ!でも、ワド先生が私に頼ってくれることが一つだけありますよ!それは次のページで〜♪
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ