雅の過去

□序章
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それは朝起きる頃には既に始まっていた

「チトセぇぇぇええええ!!!」

近くから自分の名前を呼ぶ声が聞こえた
喧しい声にイラつきながらも起きてしまったので目をうっすらと開ける
そこには想像してたやつとは少し違うやつがいた

赤髪の女が、目の前にいた

「え…?」

よくわからなくて混乱しているとそいつが叫ぶように

「皆男と女が変わったらしいんだよ!」

…は?

余計意味わかんなくなって無意識に首を傾げると
赤髪の女は俺の服を脱がし始めた

「はっ!?おま…なにす…ひぁっ!?」

あいつの手が冷たかっただけか…女が俺に触れただけで反応してしまった

…あれ?可笑しい

俺のからだってこうだったっけ

「わかった?」

その声と同時に下を向く

「…」

驚いて声も出なかった
なんか…うん


俺は女になってた




「…ゼオ?」

ずっと思ってたけど流石に…

「うん」








…まじかよ









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