MAIN 2

□☆☆モブ男は見た!に!☆☆
1ページ/1ページ


どーもこんにちは、のりやです。

先日、平和島と折原さんがイチャつ...ではなく、休戦協定を結んだのを目撃したのりやです。覚えてますかね。

あの後、事の全容を俺の腐れ縁の重度の腐女子に話した所、期待を裏切らず食いついてきました。
どっちが攻めなのか受けなのか。シズイザなのかイザシズなのか。そんな質問を目を輝かせながら怒涛のごとくされました。疲れました。というか知らんがな。

そして今、じゃんけんという名の賭けに負けた俺は深夜押しかけてきたそいつのミネラルウォーターを買いにいく羽目になった。
何でパーを出したんだ!俺!

だが後悔をしても後の祭り。勝負に負けた俺は近場のコンビニにしぶしぶ深夜行くことになりました。

コンビニに入ると店長が貼り付けた笑みを浮かべて「いっらしゃいませ」と一言言われる。こんな真夜中にご苦労な事だ。

即会計を済ませて帰ろう。

そう思っていたが成人コーナー向けに置かれた雑誌の表紙に目を引かれて俺は思わず手に取って見てしまった。

中々の爆乳だな。

健全な男子たる者やはり女の胸に興味がない奴などいない。大好きなのだ。

一通りペラペラと雑誌を捲ってさあ帰ろうと思ったまさに今、隣に金髪の長身の男が立っている事に気付く。

俺と同じくエロ本を手に取ってるようだが、一点を見つめてるのか手が止まってる。何をそんなに必死に眺めているんだ。

そして俺は視線を男に移すと驚愕した。
クッソイケメンじゃねーか!というか雰囲気があの平和島に似てる。
いやいやあの自動喧嘩人形が深夜にエロ本読みにコンビニに来るとか想像出来ない。ないな、ない。

自分の思考回路に呆れながらも俺は雑誌を棚に戻そうとしたその時だ。

「やあ、奇遇だね♡」

後方から折原さんの声が聞こえてきて俺はまさかなと思った。

「・・・。何だてめえかよ(照れ)」

平和島かよ!!つか俺また遭遇しちゃった感じなの?

「シズちゃん随分熱心にそれ読んでるね。」

それと折原に雑誌のページを指さされた平和島は「ああ・・まあな」とニヤけた笑みを崩さない。どんだけ気に入ったんだそのページ。

「え、どの子好きなの?シズちゃんって確か金髪の爆乳お姉さん系がタイプの筈だから一番右側でしょ?」

平和島の女子のタイプまで把握済みの折原。おかしいだろ。

「残念だな。真ん中だ。」

「えーーー!全然違うじゃん。どうしたの?」

「てめえに似てるなと思って。」

「ばっ・・・馬鹿!///女の方が胸もあるし柔らかいだろ?///」

「てめえにだって雄っぱい付いてるだろ?」

俺がいつも甘噛みしてるよなとボソっと耳元で囁かれた折原はボッと顔を茹でダコにさせている。

平和島、そういうセクハラ発言どうかと思いますよ。
そしてね何でそれに折原も照れてんの?アホなの?
後、店内に君達以外にも居るから。店員も俺もその他複数の人間が居ますから。会話丸聞こえですからね。分かってんの?

色々ツッコミ満載の光景が広がっているようだ。見てるこっちが恥ずかしくなる。

俺は本来ここに来た目的を思い出してミネラルウォーターとコーラを手にレジに向かうと店員が酷く青い顔を向けていた。

ご愁傷様。頑張ってくれ。

俺はそんな思いでお釣りを受け取り、二人に目を移すとコンビニを後にした。

自宅に帰ると人ん家のポテチを頬張りながら「遅かったねー。」と一言。
また目撃してしまったよと伝えれば、シズイザセンサー付いてるわwやっべーとやけに興奮された。

センサー・・。考えただけでもゾッとする。

でやっぱりその後俺は質問攻めを受け、おまけに何で写メらないの?写メれよボケがと罵られた。写メれるか!あんな状況。俺は腐男子じゃねーんだよ!



そうして俺はふと思った。

・・・。あの二人って何で喧嘩してるんだ。

もうどう見たってバカップルじゃないか。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ