タイトル未定

□第1章 第3話 初任務
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ペインから案内された自室のソファーに腰かけながら、さっきの出来事を思い返す。

『あの赤頭が「サソリ」だよ』

デイダラと飛段によると、私がサソリだと勘違いしていたのはサソリが使用していた傀儡(名はヒルコらしい)だった。
サソリは傀儡の中に入りながら私と手合わせしていたのだ。
アカデミーで傀儡のことを習ったような記憶はあるけど、いまいち覚えていない。
あのとき色々としっかり学んでおくべきだった、と自分を恨んだ。

そのとき、部屋のドアをノックされた。
誰だろうと思いドアを開けてみると、そこにはあの大男。

「リーダーからの招集です」



大男に連れられて最初に私が通されたあの大きなテーブルがある部屋に行くと、もうすでに全員が揃っていた。
私と大男を除いた7人は、テーブルをコの字に囲んで座っている。
サソリは先ほどとは違い、傀儡に入っていない状態だ。
私と大男が席に着くことを確認すると、ペインは口を開いた。

「…名前にはここに身を置いてもらう。
名前にも色々と意見があるだろうが、とりあえず今から任務に向かってほしい。
比較的楽な任務だからすぐに戻ってこれるだろう」

ここで私が反論したところで、結末はどうせ変わらないんだろうなあ。
自然と私の頭は、諦めることを覚えた。

「と…その前に、メンバーを覚えてもらおう。
名前の正面から、サソリ、デイダラ、飛段、角都、俺、小南、イタチ、鬼鮫だ。
もう1人メンバーがいるが、あいにく今はいない。
今からお前と共に任務に就くのはイタチだ。
いいな、イタチ」
「はい」
「任務に関しては行く途中、イタチに聞いてくれ」
「……はい」

ペインが言い終わると、メンバーは各自の部屋に戻ってしまった。
部屋に残された私とイタチはしばらくそのままの状態でいたが、しびれを切らしたイタチによって私は初任務へ向かうこととなった。

与えられたコートを着て笠をかぶり、もと来た真っ暗な道を歩く。
ペインは楽な任務だと言っていたけど、一体どんなものなんだろう。
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