タイトル未定
□第1章 第4話 与えた傷
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ふんわりという言葉が似合う、とても安心するいい匂いがする。
私の体は宙にふわふわと浮かんでいるみたいだ。
気持ちが良くてこのままどこかへ飛んで行けそうな気がする。
なのにふと、浮遊感が失われた。
その代わりかのように背面には柔らかな感触。
体中が暖かいものに包まれた。
いい匂いがして柔らかくて暖かい、最高の気分だ。
しかし、少しずつその匂いが離れていくのがわかった。
名残惜しい気もするが、今はとにかく眠たい。
なんだか疲れた。
今は、このままぐっすりと眠ってしまおう。