タイトル未定2

□第1章 第1話
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ついこの間、忍者学校(アカデミー)を卒業したとともに下忍となった。
卒業試験に無事合格し、ピカピカの額当てをもらったときは飛び上がって喜んだ。
そんな私を担任のうみのイルカ先生は褒めてくれたし、家族だって私と同じように喜んでいた。
今日は下忍になった私たちへの説明会で、卒業した忍者学校へと足を運んだ。
友達と呼べる子がいない私は、先生を待っている間、ただ窓の外を眺めているだけだった。


「今日から君たちはめでたく一人前の立派な忍者になったわけだが…しかしまだまだ新米の下忍。
本当に大変なのはこれからだ!」

しばらくして教室に入ってきたイルカ先生が私たちに放った言葉を聞いて、少し気が引き締まった。
下忍になったと喜んでばかりいたけど、里のために生きていくんだと思うとのんきにはしていられないような気がした。

「これからの君たちには里から任務が与えられるわけだが、今後は3人1組(スリーマンセル)の班を作り…各班に1人ずつ上忍の先生が付き、その先生の指導のもと任務をこなしていくことになる」

3人1組と聞いた瞬間、心臓が大きく跳ねた。
友達がいない私は忍者学校の授業のときと同じように、また残った子だけで組むことになるのだろうか。
だからといって誰と組みたいだとかはないけど、残った子同士で組むのは結構悲しかったりするものだ。
心臓は今もドキドキいっている。


「班は力のバランスが均等になるよう、こっちで決めた。
人数の都合で4人1組(フォーマンセル)の班が1班あるが、他の班と均等になるようにしてあるからな」

教室中が不満を口にする中、イルカ先生に感謝していたのはきっと私くらいだろう。

「それじゃあ、1班から順に言っていくぞ」

イルカ先生のその言葉で、騒がしくなった教室が静まった。
私は何班に、誰と同じ班になるんだろう。
そんなことが頭の中をぐるぐる回っている。


「じゃ次、7班…ここは4人1組の班だな。
春野サクラ…うずまきナルト!
それと…うちはサスケ、苗字名前」
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