タイトル未定

□第1章 第5話 疑問
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「今日はこれから行う任務が終わり次第、次の任務が待ってるな…うん」
「…さっさと終わらせるからな、2人とも足手まといになるなよ」
「………」

私の右隣をヒルコに入った状態で歩くサソリからは、ピリピリと殺気を感じた。
どうやらサソリは、私のことをあまり良く思っていないらしい。
なんだか、少し怖い。
暁に入った初日、ヒルコを粉々にしてしまったからだろうか。
そんなサソリとは反対に、私の左隣を歩くデイダラはとても接しやすかった。
暁の中で歳が1番近いせいか、私に親しくしてくれる。

「名前は13歳って言ったな。
中忍試験は受けたのか?うん」
「あ……いや、受けてないです。
アカデミーを卒業したその日に里を抜けたから…」
「じゃあ、まだ下忍なんだな。
それと敬語はやめろな、うん!」
「あ、あはは…」

ただ、デイダラは無意識にグイグイと人にものを聞いてくる。
少しくらい遠慮してくれないものか。

「デイダラァ、くだらないこと話してないで少しは任務に集中しろ。
もう目的地に着く」
「ちぇ、ちゃんとオイラは集中してるぜ」
「…どうだか」
「何ぃ!?」

そして、こうして2人は口喧嘩に発展することが多々ある。
デイダラが熱くなっているだけだけど。
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