タイトル未定

□第1章 第7話 距離
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そして2人との任務もだいぶ慣れてきた。
相変わらず私は後ろから見守っているが、2人もそれに慣れたようだ。

「ようし、帰るぞ名前ー!」
「あ、うん」

任務が終わり、いつものようにデイダラの粘土でできた大きな鳥に乗る。
これに乗って移動するのも今ではなんともない。
私も少しは成長したのだ。


「そうだ、サソリの旦那。
この間木ノ葉ででかい騒ぎがあったらしいな、うん」
「え…?」

木ノ葉で騒ぎ?
一体何のことだろう。
里を抜けた自分が思うことではないが、少し気になる。
サソリのほうを見ると、サソリは少し気まずそうな顔をしていた。

「…それは言うなって言っただろうが」
「え、あ!…す、すまないな、うん」

私たちの間に重い沈黙。
空気がピリピリ張りつめている。
何のことなのかとても気になるが、今聞いてしまったら余計に空気が悪くなるに違いない。

アジトまでの時間がとても長く感じる。
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