タイトル未定

□第1章 第8話 動き
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「イタチたちが木ノ葉にだぁ?」
「は、はい…」

あと1時間で任務に出る私たち3人は、リビングで任務についての確認をしていた。
今朝のイタチたちのことがどうしても気になってしまって、ついサソリさんに話してしまった。

「名前、そんなこと俺たちに話してどうすんだ?うん」
「いや…別にどうするもないんだけど…」
「つまり、お前も自分のもといた里の様子を見に行きたいってことなんだろ」
「旦那、そうなのか!?」

サソリさんが言った言葉に心臓が反応した。
そうか、私は木ノ葉の様子を見に行きたかったのか。

「でもなあ名前、木ノ葉に行って何すんだ?うん」
「何も考えてないけど…なんとなく気になっちゃって」
「やめとけ、今さら行ったって辛くなるだけだ」
「そうだぞ名前!それにバレたら大変だ、うん!」
「で、ですよね…」

木ノ葉にいた頃を思い出しても、友達と呼べる子はいなかったし、これといった楽しい思い出も1つもない。
なのに2人にそう言われても、心のどこかで木ノ葉に行きたいと思う気持ちは消えなかった。


「…今日の任務先の途中に木ノ葉の近くを通るから、そのときにほんの少し見てくるだけだぞ」
「えっ!?まさか旦那、木ノ葉に行くつもりか?」
「ほ、本当ですか!」
「ったく、これだからガキは嫌いなんだよ…」
「と言いつつも、旦那まんざらでもないような顔してんじゃねえか、うん」
「あ?」
「………」
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