タイトル未定2

□第1章 第1話
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午後から上忍の先生を紹介するとのことでそれまでの間、私は教室で持ってきたお弁当を食べながら過ごした。

班の発表が終わったというのに、私の心臓はまだドキドキしていた。
同じ班になった子は忍者学校を成績トップで卒業したうちはサスケくんや忍者学校の問題児だったうずまきナルトくん、そして頭が良かった春野サクラちゃんの3人だ。
いかにも物語の主人公になりそうな子ばかりの中、この私がいる。
先生は班の力のバランスが均等になるようって言っていたけど、成績トップのサスケくんや頭の良かったサクラちゃんがいながら4人編成ということは、私は自分が思っていたよりもかなり下の成績だったのかもしれない(ドベはナルトくんらしい)。

『忍者ってのはな、お前が大嫌いな注射よりもずっとずっと痛い思いをするんだぞ』

ふと頭をよぎったセリフにはっとする。
どこかで言われたことがあるはずなのに、誰にいつ言われたのかなんて全く覚えていない。
どうして今そんなことが頭の中に出てきたんだろう。


午後になって他の班の上忍の先生は発表されたのに、私たち第7班の先生はそこにいない。
発表が終わり、みんなは私たちを教室に残していなくなってしまった。
私以外の3人は普通に話したりしているけど、私は3人と少し距離を置いた席に座ってその様子を見ているだけ。
同じ班としてこれから過ごすのだから、自己紹介でもしておいたほうがいいんだろうか。
でも、ろくに話したこともないあの3人の中に入っていくなんて勇気はない。
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