双子の絆と仲間の絆

□第三話
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担任の挨拶も終わり出欠確認。五月が出欠番号一番なので五月からなのだが

「明葉五月さん。」

「俺男です!」

「ご、ごめんなさい!じゃあ明葉岬くん。」

「私は女です。」

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

明葉兄妹のよくあるパターンなんだよねこれ。

「なぁ岬、担任謝りすぎじゃね?」

「どうでもいいから前向いて。」

「冷たいなー。」

とまぁ朝はこんな感じ。昼になってご飯を食べようとした五月と岬に

「ねぇねぇ、はるちゃんとまこちゃんに会いに行かない?」

と渚が声をかけてきた。

「お!行く行く!」

「行かない。」

「みーちゃんも行こうよ!」

「行かない。」

一度言ってしまえば意見を変えないのが岬だ。

ならば

「ごちゃごちゃうるせぇ。会いに行くだけ行くぞ。」

強行手段にでるまで。

五月と渚は岬の手を引っ張り校舎を走る。

「葉月、五月!」

「いいからいいから!」

何にもよくない!

岬の思いは伝わらなかった。

その途中で女の子とぶつかりそうになった。

「ごめん!」

「葉月、五月。もう行くのやめない?」

「「やだ!」」

「…七瀬さんと橘さんがどこにいるか知ってるの?」

「あ…。」

「じゃあ屋上ってことでよくね?」

「そうだね!」

「…。」

そして屋上へと続く階段で

「あ、いたよ!はるちゃん!まこちゃん!」

見つけてしまった。
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