双子の絆と仲間の絆

□第五話
1ページ/6ページ

「なー、行こーぜ岬。」

「…。」

「なーってばぁ!」

家に帰ってからというもの何回この言葉を口にしただろうか。

「行きたくない。」

「気持ちはわかるぜ?そりゃ俺だって…行きたくねぇよ。」

五月の声のトーンが一気に下がった。

「じゃあ行かなければいいのに。」

「せっかく渚が誘ってくれたんだからさぁ。」

「葉月が勝手にしたこと。私達には関係ない。」

「遙も行くんだぜ?」

「あの人はプールが目的。水なんて入ってないだろうけど。」 

「水がないならいいだろ?な?」

「よくない。」

「岬ー!」

頭を抱えて絶叫する五月。

「じゃあ、俺とジャンケンして、勝ったら行こうぜ!恨みっこなしな!」

「は…?何言って…。」

「出さんが負けよー。じゃん、けん、ぽん!」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ