双子の絆と仲間の絆
□第五話
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「なー、行こーぜ岬。」
「…。」
「なーってばぁ!」
家に帰ってからというもの何回この言葉を口にしただろうか。
「行きたくない。」
「気持ちはわかるぜ?そりゃ俺だって…行きたくねぇよ。」
五月の声のトーンが一気に下がった。
「じゃあ行かなければいいのに。」
「せっかく渚が誘ってくれたんだからさぁ。」
「葉月が勝手にしたこと。私達には関係ない。」
「遙も行くんだぜ?」
「あの人はプールが目的。水なんて入ってないだろうけど。」
「水がないならいいだろ?な?」
「よくない。」
「岬ー!」
頭を抱えて絶叫する五月。
「じゃあ、俺とジャンケンして、勝ったら行こうぜ!恨みっこなしな!」
「は…?何言って…。」
「出さんが負けよー。じゃん、けん、ぽん!」