双子の絆と仲間の絆
□第七話
3ページ/3ページ
「で、どういうことだ?」
遙の家に集まった四人。
遙は渚の腕にしがみついて泣きじゃくっている岬に話しかけた。
「学校からっ…帰ってきたら…お兄ちゃんいなくってぇ…携帯も出てくれないし…行きそうな所探してもいなくって…葉月のっ…家しか知らなかったからっ…葉月に連絡してもらったんです…。」
「五月が帰って来てることはないの?」
「帰ってきてたらもうメールか電話もきてます。」
涙を拭いながら涙声で話す岬。
「それもそうだよね…。」
「じゃあ、もう一回探しに行こう。皆で。ね?」
真琴は爽やかに岬に微笑んだ。
「はい。」
岬は落ち着いたのかいつものポーカーフェイスに戻って返事をした。