GS3長編 設楽聖司×お嬢様(完結済)

□花見
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「聖司さま、おはようございます」
「ああ……」



入ってきた美奈子がいつも通り微笑んだ。



「制服と体操服ですわ」



綺麗にアイロンがかけられたシャツと、ジャージの入った袋が枕元へ置かれる。

設楽が身体を起こすまで美奈子はそこに立っている。
目覚まし係になって暫くして、彼がすぐ二度寝して簡単に遅刻することを知ったからだ。
そうすると、いつまでもそこにいる美奈子に自分を見られるのが嫌なので、面倒くさそうに起き上がってくる。

起きたのを確認すると、彼女は穏やかに笑って部屋を出た。









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