GS2 × GS3長編(完結済)

□鍵
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大学に向かう前に、あの店へ寄る。

店先に並んだ花は色とりどりで、すごく綺麗。
ポインセチアがある。もうすぐクリスマスなんだな。



「こんにちはー」
「いらっしゃいまーー美奈子だ。待ってた」
「琉夏くん!やっぱりいた」
「うん、俺も会いたかっ……仕事……えーと、ん?」
「……混乱してる……」



琉夏くんは首を傾げて固まってしまった。
仕事は真面目なんだね……。

予約してた小波です、ってお客さんぽく言ったらはっとして裏に引っ込んだ。


花束作ってもらうの久しぶり。楽しみだな。



「お待たせしました。こんな感じ。どう?」



レジ横の台に広げて、一度見せてくれた。



「わぁ……!すごいね。素敵。琉夏くんが?」
「そうだよ。大丈夫なら包んじゃうけど、いい?」
「もちろん……センスと努力が光ってる感じだね。レビュー満点」
「ありがとう。スゲー嬉しいそれ。チューしてもいいよ?」
「しません。はい、お代」
「……頂戴しまーす」



しょんぼりしちゃった!



「じゃあ、またね。ありがとう、店員さん」
「うん。……ありがとうございました、またご利用ください」









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