novel
□†雨の日の温もり
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「………酒クサ」
美咲は居間に置いてあったファンが秋彦へ送った酒入りチョコレートを間違えて食べてしまったようだ。
「…馬鹿か」
スースーと寝息をたてる美咲のおでこに軽くキスを残し、秋彦は書斎へ戻っていった…
*翌日*
「あ"だま"い"だ〜…」
気だるい体を起こすと、自室の布団に寝ており、体には毛布がきっちりと掛けられていた。
「あれ…オレいつの間に……ってか今何時?!」
ガンガン響く頭を無理矢理抑えながらベッドを駆け降り居間に行くと、なに食わぬ顔で秋彦がコーヒーを飲んでいた。
「ウサギさ…ん」
途端に昨日の事を思いだし、美咲は何とも言えぬ顔で秋彦の向かい側に座った。