novel
□野分の独り言
2ページ/3ページ
昨日の夜の事
俺がバイトやら何やらで少し疲れてソファーに寄り掛かってうとうと眠りにつきそうだった時
ガチャッ
(あ、ヒロさん帰ってきた)
「野分、んな所で寝てると風邪引くぞ」
「…」
(すいませんヒロさん。寝たふりさせてもらいます)
「──…」
パタン
(あ、行っちゃった)
ヒロさんちょっと冷たい…
いや、寝たふりした俺の方が悪いのか
ガチャッ
バサッ
(あ、優しい…)
薄目を開くと体には毛布が掛かっており、横には愛しい人が本を読んでいる。
「…ヒロさんっ」
ガバッ
「わっ!っ野分!!てめ寝たふりこいてたなっ」
じたばたと手足をばたつかせながら必死に抵抗するヒロさん。
すみません
貴方の行動全てに
「そそられます」
「は!?馬鹿なに言っ……てめっ どこ触って…んっ」