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□伝えたい気持ち/Mside
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君の好きなところはたくさんある























全部か?



・・もう少し例えるなら




包み込むように触れてくれる
温かい手
優しく抱きしめてくれる腕
収まりがいい逞しい胸
腕を回すと少し余る広い背中
俺を全部を支えてくれる躰



それから


透き通るような美しい歌声
ミンソクと名前を呼ぶ声
奏でるように甘く囁く声



全て
全て



君のことは
君が思っている以上に



重すぎるくらい
全て好き



どこにいても
見つけてくれては
気持ちを全力で伝えてくれる
その笑顔も



辛い時でも強がって
弱さを見せようとしない
男らしさも



怒っているときは
感情を隠さず、きちんと俺に
理解させようとする
優しさも



甘えたいときに
何も言わなくても抱き寄せて
甘えさせてくれる
男らしさも



陶酔しているような顔で
一晩中愛してくれる
君自身も



眠っているのに
外れた腕を無意識に
引き寄せなおす
恐ろしい本能も



目覚めると
実は俺より先に起きてて
愛おしく見つめていてくれたことを
隠そうとする
変なところも



実は何一つ
君にかなわないと嫉妬してしまう
そんな俺を心を無条件で
包んでくれる
君を



どこを嫌いになれるのか
見つけようがないと思う



君を造っているもの
全てが俺の全てで



好きだよって言葉だって
愛しているよって言葉だって



君から発せられなければ
ただの音にしか過ぎないんだ



こんな気持ちを教えてくれたのは君
俺の世界が光で満たされるような気持ちを
教えてくれたのも君



君に俺は同じ世界を与えられているのかな
横で眠っている君を同じように守ってあげられてるかな
ときどき不安になったりするよ



「…ミンソク?」

「ん?」



さっきまで寝息が聞こえていたはずなのに
いつの間にか起こしてしまったみたいで
眠そうな声で呟いてくる



「寝ないの?」

「…寝てるよ」

「起きてるじゃん」

「ルハンは寝てたんじゃないの」

「寝てるよ…」

「なんだよそれ…」



子供みたいなやりとりを
眠たそうな顔で
くしゃっと笑って
そんな変な笑顔も好きだ



「ほら、考え事おしまい、じゃないとまた、襲っちゃうよ?」

「もう寝る」

「あはは、早いな!」

「ルハン」

「ん?」



ギュってしがみついて瞼をとじると
やっぱり温かくて気持ちよくて



「好きだよ…おやすみ」



一瞬の沈黙のあと、ぎゅって
抱きしめ返してくれる



「うん、俺もだよ。おやすみ、ミンソク」



全て見透かしているくせに
何も言わずに、優しく髪を梳くようになでて
心地よい夢の中へ誘ってくれる



この幸せな時間が奇跡のような
儚いものだなんて思いたくない


同じ気持ちで愛を伝えて
君の生きる世界を
俺が輝かせて行けるように


これからは
100の気持ちで君に伝えていくから
1の言葉で君に永遠を約束できるように


繰り返し想い続けて
そして毎日囁くから


「愛してるよ、ルハン」

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