Happiness
□Happiness2
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ふふ
懐かしいな
こんな時なのに、鮮明に思い出せる
出会った時から綺麗で優しかったルハン
ルハンの事を思うだけで暖かい気持ちが溢れそうになる
大好きで、誰よりも大事なルハン
それくらい想っている
それは歪められない事実
大事だから、幸せになって欲しい
大事だから、お互い身を引くしかなかった
俺たちはきっと馬鹿なのかもしれない
間違った答えを出しているのかもしれない
「ミンソク?」
「ん、ごめん」
「そっち、終わった?」
「うん、終わったよ?ルハンは?
「うん、もう全部終わった」
「そっか」
「うん」
「じゃぁ、行こうか・・?」
「そうだな・・」
一緒に暮らしたこの部屋は
2人で出ていくことを決めていた
お互いにそれぞれの新しい部屋を決めて
連絡先も今日で携帯の解約をし
新しい契約をする予定になっている
どこに住むのか
新しい連絡先はどうなっているのか
それはお互いをリセットして聞かないことにしている
お互いのこれからのために
振り返らないために