Happiness

□Happiness3
3ページ/3ページ


しばらくは気にせず、お昼時間や移動時間を過ごしていたけど

あるとき、クラスメイトの女の子に声をかけられた



「ねぇ、ミンソク君ってルハン君と仲が良かったよね?」

「え・・・」



仲が良いって・・・そうなんだろうか?


自分にとっては仲良くしてるのはルハンだけだけど

ルハンにとって俺は仲良くしてる部類なんだろうか?


うまく答えられない俺を気にせず女の子はさらに話し始めた



「ルハン君っていつもお昼時間になると消えちゃうんだよね〜」

「・・・」

「みんなで一緒に食べようと思って誘おうとするのに、いつも気がつくといなくなっちゃうの」

「そうなんだ・・・」



なんだろう

今、疑われているのか責められているのか

でもいつも過ごすあの場所のことは知らないっぽいし



「ミンソク君なら知ってるかなって思ったんだけど。残念」

「うん・・・ごめんね」

「あ、こちらこそ!謝らないで!」

「うん・・・」

「って、ミンソク君、私達今日初めて喋ったね?!」

「あ・・・そうだね、俺、口下手で・・・ごめんね?」



そう言って、2人だけの居場所がバレずに済んだ事に

少し安心して、引きつっているだろう笑顔で謝ったら


「やだ・・・!!」

「え?」

「ミンソク君、超可愛いんだけど!!」

「へ・・・?」

「ちょっと、皆ー!ミンソク君が笑ったの!小動物みたいに可愛いんだけどー!」



と叫びながら行ってしまった・・・



なんのこっちゃかわからないけど

みんなー

って言ってたから、逃げなきゃいけないのではと

そそくさと教室を後にした



急いでいつもの場所に向かって行くと

そこには既に少し機嫌の悪そうなルハンが座っていた
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ