Happiness

□Happiness4
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1年生の最後の日



2年に上がる前のクラス替え発表の張り出しがされていた



クラス替えがあること自体はもちろん知っていたけど

もしかしたら別々のクラスになるかもしれないなんてことを

考えてもいなかった自分に驚いた




中々見に行く気になれなくて

クラスメイトがわいわいしている中、ひとりでぼーっとしていると

声をかけたれた



「ミンソク、これからもまたよろしくね?」



振り返るとそこには、唯一、一年の間

ルハン以外で話しかけてくれたギョンスだった



「あ、うん。よろしく?」

「疑問形ってことは、見てないの?」

「う・・・ん」



呆れたような顔でギョンスはため息をついた



「そんなに興味ないの?」

「そういうんじゃなくて」

「ルハンと離れちゃうかも、とかが心配?」

「えっ・・・?」

「わかりやすい」



ギョンスは俺とルハンがお昼をどこで食べているか唯一知っている人物だった

そして、多分俺の悩ましい気持ちも俺以上に知っているんだと思う



「もういい。自分で見に行ってくるから」

「はいはい。とりあえず僕は同じクラスだから、またよろしくね」



にやっと笑いながら、ひらひらと手を振って教室を出て行くギョンス



仕方なく、人も少なくなってきた掲示板に向かって重い腰を上げた

もう、どうしようもないんだからと

そう覚悟を決めて、自分と

ルハンの名前を探した・・・




AからHクラスまで順に確認をして

自分の名前をまず見つけた



「あった・・・B・・・」




同じBクラスの名前を何度も確認するけど




ルハンの名前はなかった




ルハンはEクラスだった
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