例えばこんな恋

□First.
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その視線の先に居たのは今朝見たばかりのあの顔だった。

「おま、蓮!俺のクラスならそうと
朝に言えよ!!!!」

朝のHRの事なんか気にもとめず連の元へと歩を進める。
あいつは窓際の一番後ろに座っていた。

「へへ〜っ、愁にぃを驚かせたかったんだよね!
サプラ〜イズ♪」

そう言って楽しそうに俺を見上げる蓮。
そんな楽しげな笑顔を見た俺は少し頬が熱くなったのを感じた。

  かわいい……

不覚にもそう思ってしまった自分に戸惑いながら俺は、そうか。と蓮に言葉を残し教卓へ向かった。

その後は生徒たちに蓮と俺の関係を根掘り葉掘り聞かれHRどころではなかった。
また、騒がしい教室を覗きに来た教頭に説教されたのも言うまでもない。


俺はこれから本当にこのクラスを見ていけるんだろうか…


山積みの生徒事情を頭に浮かべながら俺はそう思った。
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