例えばこんな恋
□Second
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「こ、これ、全部お前が作ったのか?」
あれからこころの整理をつかせた俺はリビングに戻った。
俺がとまどっている間、蓮は食事の準備を済ませたらしく、一人暮らしをするには大きすぎるテーブルの上には俺の好物ばかり並んでいた。
「うん!ちょっと頑張ってみたんだけど…どうかな?」
「すごくおいしそうだ!
ありがとうな、蓮。
久し振りにちゃんとした飯が食える。」
「愁にぃ普段どんな食生活してるの…」
蓮は顔を若干引きつらせてそう言った。
俺はそれを苦笑いで受け流した。
ふたり向い合って座る。
「「いただきます。」」
俺達は手を合わせて、食事を始めた。