声を枯らして叫んだ世界へ
□「1の巻ー」
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…なあ、もう現実逃避してもいいかな?
鏡に映っている自分の姿を見ながら、思わず目を逸らした。それもそのはず、性別が男から女に変わっていたのだ。
産まれた時、それはもう泣いた。だって女子って面倒くさそうだし。"女の子の日"とかも嫌だ。
くだらないとか言うなよ、結構死活問題なんだ!小6になった今でさえ体育の時着替えるの恥ずかしいんだよ…!
「マコちゃーん!どうしたのー?」
「こっち来て遊ぼー!」
…まあ、これもこれで悪くはないけど。子供可愛いし。しかし、この時代でもこんなに純粋な子って居るんだな。
とりあえず、2度目の人生はそれなりに楽しもうと思います。