声を枯らして叫んだ世界へ
□「2の巻ー」
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そうして月日があっという間に過ぎて、いよいよ入学式。
〈ーーそれでは、音駒高校、第○○回入学式を終わります〉
まあ、特に変わったこともないので割愛。
「ふああ…」
外に出てさっきから抑えていた欠伸を溢す。周りは浮き足立っていて、これからの高校生活に期待しているようだ。
ちなみに、自分も含める。
だってこういう風に高校とかではしゃぎまわるのとかなかったし。
この世界ぐらい、楽しみたいんだよーだ。
「新入生は教室に戻ってくださーい!」
と、そろそろ行かなければ。