声を枯らして叫んだ世界へ

□「2の巻ー」
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「初めまして、足立真都です。好きな物はお汁粉です」

あれから10分後。皆が教室に戻り、担任の先生も来て、自己紹介タイムとなった。

そして自分の苗字はあ行で、しかも前が居ない。となると必然的に始めに自己紹介するのは自分。

とりあえず当たり障りない感じで言った。

自分の自己紹介が終わり、次々とクラスメイトが言っていくのを、ぼーっと聞き流していた。

(あ、あの子可愛いなー)

性別が男だったら確実に恋とか出来たんだろうな、なんて考えて。

「灰羽リエーフ。好きな食べ物はおいなりさん、部活はバレー部に入ってます!」

うわあ、身長高いな。190超えてるとか滅多に居ないぞ。多分名前からしてハーフか。

あれ、目が合った…のか?一応手を小さく振ってみると、ブンブンと振り返された。

とまあこんな感じでどんどんと時間は過ぎて行くのだった。
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