夏目友人帳
□みぎめ
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箱崎邸を訪れてから、随分経った。
的場さんは、未だにあの妖に狙われているのだろう。
「たまにね、知っている人や親しい人に化けてくるんですよ。」
的場さんの言葉がよみがえる。
だから、最初に俺をじっと見ていたのだろう。
いつも、疑っているのだろうか。
部下だって、信頼できないのだろうか。
―そんな毎日は、辛くないだろうか。―
そんなことばかり考えた。
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