雑木林

□(未定)
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にっこりと浮かべた笑みは禍々しい。
聞きたくないことを言われそう。

「そう、確認ですよ。貴方に関わることなので、確証を得ないとね。」

一体なんの話だと言うのだろうか。
緊張と不安で喉が渇いてきた。

「夏目貴志くん。貴方は、幼い頃散々妖に酷い目にあってきたのですよね?それなのに何故、貴方は妖と関わろうとするのです?何故、消そうとしないのです。情が沸く事などなかったでしょうに。消してしまえばいいのに、そんな妖も、あなたの記憶も…。」
「…!!」

この人は、何が言いたい?

俺を苦しめるのを楽しんでいるのか?

こんなことを聞いて、どうするつもりだ?

疑問符だらけの頭の中と、真意の掴めない内容に、思わず立ち止まり、的場さんを見つめた。

この人は―、

「一体、何を…!?」
「だって、そうではないですか?普通なら、関わりたくない、嫌な思いでしかないでしょうから。それに、虐められたら虐め返すのでは?ご両親やお婆さんの死も、妖のせいではないのですか?」
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