時神の三角形

□第2章 
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始業式が終わり、莉央は比奈がいる隣の教室へと向かった。
しばらく待っていると、比奈が教室から出てきた。
「お待たせ〜」
そうして2人で歩いていた時…。
不意に後ろから鼻と口を塞がれた。必死で抵抗しようとしたが、体に上手く力が入らない。薄れていく意識の中比奈の方を見ると、既に比奈の意識はないようでぐったりとしている。
「ひ、比奈…」
叫んだつもりだったが実際に出たのはかすれ声だった。
そして、莉央の意識は途切れた。
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