七つの殺意の器

□Epilogue
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気がつくと、僕は「時の狭間」に戻っていた。
「御機嫌はいかがですか?莉央」
いつも通りの口調と笑顔で、時神はやって来た。
「時神様…」
「器は無事、全て集まったようですね。お疲れ様でした。Johnから聞いた感じだと、色々あったようですね。まあ、上手くいって良かった」
嬉しそうに頷く時神。
「聖夜に世界中の罪を浄化するというのはなかなか粋なものですね。あ、そうだ。一つだけ願いが叶うと言ったのを覚えていますか?莉央の願いを叶えるという事にしようと思いましてね」
思いがけない時神の言葉に、僕はびっくりした。
「えっ?僕の…」
「君は全力を尽くしてくれましたから。嫌なら嫌でいいんですが」
「そんな事はないです!あまりに思いがけなかったので。本当にいいんですか?」
「もちろん。何でも良いですよ」
僕はしばらく考えた。
「じゃあ…」
僕の願い事は_。

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