DREAM

□にろ
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にろくん、にろくん。あのね、





そう笑顔で俺に駆け寄ってくるのは、名前さん


付き合って半年くらいになるけど
相変わらず、なんつーか

可愛い、と思う。



「二口ですってば。」


訂正はしながらも、怒る気はない。

彼女に、にろくん、と呼ばれるのが
慣れたのもあるが

こうも可愛く呼ばれると
悪くないなと思ってしまう。



駆け寄る名前さんの手を握ってやる。



「冷たっ!
なんで手袋とかしないんすか!」

12月ということもあり、手袋をしていない彼女の手は当然冷たい。



右の手袋を名前さんに貸して、
左手はそのまま繋いだままにする。






名前さんは少し驚いた顔をすると
すぐに、あのへにゃってした笑顔を浮かべて言うんだ。


「寒いのはやだけど、にろくんと手繋げるのは嬉しいね。」



体冷やしちゃダメっすよ、とか
ちゃんと暖かい格好してください、とか

本当はこういうことを言おうとしたのに。











「にろくんの優しいとこ、好きだよ。」




大好きな、あのへにゃって笑顔で言われたら

何も言い返せないじゃないっすか。







(にろくん、にろくん)
(はい?)
(あったかいね)
(…そっすね)

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読んでくださり、ありがとうございます!

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