DREAM

□SnoW
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私と高信は小さい頃から一緒にいる、幼馴染ってやつで。



わざわざ口で伝えなくても、なんとなく相手の考えてることは分かる。


二口からは「お前、よく青根の考え読めるな」とか感心されてるけど。





まぁ、確かに高信は分かりづらそうな人だとう。








なんていうか、小さい頃から一緒にいて当たり前だったからなぁ。


高信のことはある程度理解できるし、
私のことを高信は理解してくれる。













そんなことをぼんやりと考えながら
高信と部活帰りの道を歩く。




高信と二人で帰るときは基本あまり話さない。
喋らなくても気まずくないけどね。


人と話すのが得意じゃない私にとっては
高信と一緒にいる時が一番楽かもしれない。



















「……あ」


ひらひら。

ふわふわ。


空から雪が降ってくる。

ああ、今年も冬が来たんだな。








季節の中で冬が一番好き。


寒いし、道は滑って転ぶときもあるけど。












「雪だよ!高信!」



暗い空から白く光る雪が幻想的に見えて、冬を実感する。








明日には雪が積もるであろう道を少し駆ける。





先ほどと変わらず歩いていた高信は
私の元へ駆け寄ってくる。













「……風邪引く。」




そう言ってマフラーと耳あてを外して
私につけてくれる。



「高信は?寒くないの?」




高信の優しさと暖かさを実感しながら尋ねると
相変わらずの仏頂面で頷く。












そして、私たちは冬が始まる道をまた歩き出した。







季節の中で冬が一番好き。


寒いし、道は滑って転ぶときもあるけど。


暖めてくれるし、転びそうになっても支えてくれる君がいるから。








(積もるかなー。)
(…うん。)
(積もったらさ、皆でなんかしたいね。
高信は何やりたい?)
(…雪合戦。)





*************


雪ですねー。冬ですねー。

気まぐれで青根くん書きました笑

読んでくださり、ありがとうございます!

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