DREAM

□だから、
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最近の悩みは











「名前さぁーん!!
好きです!付き合ってください!!」



これだ。

一つ下のリベロ君。
西谷夕。









ほぼ毎日、顔を合わせる度
告白らしいことをしてくる。



潔子と同じ感じで崇拝されてるだけだろうなと思って
あまり気にしないようにしてる。










「名前さん!いつ返事くれるんすかー!」







「忙しいから後で!!」





後で返事をするわけではないけど
忙しいのは本当。

今日潔子は外せない用事があるとかで休み。
だからその分私が動かなきゃいけない。








「ちゃんと練習してないと澤村に怒られるよー!」


崇拝アピールをする西谷に忠告してからマネージャーの仕事に戻る。

























「…よっと。」


うん。ちょっと後悔。


全員分のタオルを運んでるときに思った。

タオルだから重くはないんだけど、
全部重ねて持っちゃったから前が見えずらい。



「いつもは潔子と分担してるからなぁ。」




文句を言ってても仕方ない。

改めて気合いを入れて、また足を進める。














「んぎゃあ!!」




やっぱりね、ほら。
こけたよ。
せっかくタオル綺麗にしたのに。
痛いしさ。あーもう。
潔子ー。潔子さーん。






無様にもタオルを周りに散らかしてしまった。

膝、血出てるし。

ため息しか出ないや。はぁー。




潔子だったら、もっと難なくこなすんだろうなぁ。






滲んでくる涙を乱暴に拭って
土がついてしまったタオルを集める。













「名前さん!」


「えっ!」




練習中のはずの西谷がこっちに駆け寄ってくる。



「大丈夫っすか!?
あ、血出てんじゃねえかよ!」


「に、西谷、練習は?」


「名前さん遅かったんで様子見に来ました。」



そうしたら私がべそかきながらタオルを回収してたと。

嬉しいやら恥ずかしいやらでまた涙が出そうになる。















「ぅわっ!」


急にバランスが崩れたと思ったら
西谷に横抱きにされてた。

小さい体なのに、結構力あるんだなぁ。







「保健室行きましょう!」


「だ、大丈夫だってば!練習戻りなよ!」



この体制で保健室まで行くなんて恥ずかしすぎる。


でも、私の声なんて知らんぷりして
西谷は保健室の方向へ歩き始めた。


公開処刑かコノヤロー。














保健室に着いたら先生がいなかったから、なんとか自分で応急処置をする。

西谷が「俺やります」って言ってくれたけど、いろいろ不安だから自分でやった。








「西谷わざわざごめんね」

「全然っす!」

「練習戻ってて大丈夫だよ」

「名前さんと一緒に戻ります」






真っ直ぐな西谷の目を見て
揺るぎそうにないな、と察して
差し出された西谷の手を掴む。



体育館に戻ると思いきや、
西谷は私をじっと見つめてくる。


「どうしたの?」






「俺、好きでもないやつにこんなことしないっすよ」



突拍子もない言葉に口がポカンとする。



いつも顔を合わせる度に「好きです」って言ってくるふざけた感じじゃなくて
試合の時にする真剣な目と同じだった。






「わ、分かったから早く戻ろ。」



居心地が悪くて、早く体育館に戻ろうと西谷の手を引く。









「だから!」




西谷は思いきり私の腕を引くと
私の肩に顔をうずめるようにして
抱きしめてきた。








「本気っすよ、俺。」



いつもとは違う少し低い声に
どうしようもなく心臓がうるさくなる。









「本気で好きなんです。名前さんのこと。」




顔をあげて私の額にキスなんてくるから、もう何も出来なくなってくる。



顔を真っ赤なんだろうな。
今日ってこんな暑かったっけ。













「部活終わったら、返事聞くんで。」




覚悟しといてくださいね、
そう言って、少し顔を赤くさせていたずらが成功した子供のようにはにかんで
私の手を引く。











(あータオルまた洗わなきゃ。)
(俺、手伝います!)
(西谷ぁ!練習戻れ!!)
(だ、大地さん!)
(早く戻った方がいいよ、西谷)
(…うす。
…………じゃあ、後で。…名前)
(は、早く戻れ!)






**************

のやさん夢でしたー。

個人的烏野で2番目に好きなのやさんでしたー。笑


読んでくださり、ありがとうございます!

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