演目


□ナイフ投げ
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冬朝、イギリス中が
濃い霧で覆われた今日この頃
ジョーカーは少し嬉しそうに
観客からもらったお菓子を片手に
明日の予定を頭の中で整理しながら
自室(テント)に戻ろうと、
ダガーのテントを通りかかると、
ダガーのテントの入り口が
僅かながら空いていた、
いないのか?
と思いつつ、
そっと覗きこむと、
いつもと変わらない
綺麗に研ぎ澄まされたナイフ達の
置いてあるセット台
練習の果てに何度も使い古された的、
以前と比べ、中心より端の方の
傷が多くなっている
朝食にも手をつけず椅子に座りこみ
下を向いているダガーが居た、
とりあえず気配を消し、
ダガーの背後をとった、
全く気づいている気配がない、
もしウチが不審者だったらアカンな…「わあっ!」 
そんな事を思いながらも、
後ろから勢いよく抱きついた、
「うわぁ!な!なんだぁー
          ジョーカーか」明るく陽気な声でこうは言っているが
相変わらずダガーは下を向いている、正直、俺は苦しかった、
誰にも言わず只一人で座ったまま
暗い顔で仲間に居られる事、
しかも、
俺の昔から好きだった相手…
とりあえず俺は話を切り出した、
「なんだ、って、酷いなぁ、
 今丁度お客さんから、ケーキ貰うて
 一緒に食べようとおもったんに…」
俺はダガーの前の机においしそうなケーキ箱を開いて置いた、
「うわぁー!おいしそー!
  ジョーカーまってて!
    いまお茶とか用意するから」ダガーが立ち上がり、
外に出ようとする、 
しかし俺はそれを許せなかった、
今このまま話も聞かなかったら
外に逃げられる、
もう、聞くチャンスは
無いかもしれない、
俺は一瞬でそう思った 

バッ!

「うわっ!」
すんでのところで、
ジョーカーがダガーの手首を
掴み、引き止めた、
「ジョーカーなにするんだよ!」
ダガーは少し怒って
俺の手を離させようとするものの、
相変わらず下を向いている、
「とりあえず訳を話してもらおか、
         泣いている訳を」一瞬にして口も動きも止まるダガー、外から他の団員の
色々な声が聞こえる、
ただこのテントの中だけ
時が止まっているように思えた、
ダガーの答えを聞こうと
集中しているためか、
外の他の団員の声が
自然と遠のいていく、
すると、
「あっれ?おかしいな、
ジョーカーにはさっきから顔を
見せないように結構
頑張ったんだけどなぁ?」
ダガーが今日始めて顔を上げた、
目は腫れ上がり熊ができ
唇を噛んでしまったのか、
少し血が出てきている
そして、何日もまともな食事を採っていないのだろう、
すっかり顔が痩せきっていた
どうして?俺の性?
「むしろ俺にはそれが
       引っかかったけど、」
「あははやっぱりジョーカーはすごいや、」「まあ、聞かせてもらおか、」「最近、ナイフの命中度が落ちたんだ、何回ふり投げても、前のように百発百中、なんていかないんだ、」「ダガー…」「お父様の命令だからといってもあんな事をやっているからなのか、自分がナイフ投げを嫌いになっているのか、それは知らない、ただ、怖いんだ、このまま百発百中あたらないなんてことになったら、僕は、ジョーカー達にも、お父様にも、嫌われて、サーカスにもう、二度と…」「そんな事はない!」「俺達はお前を見捨て生きていくなんてことはしない!」「ジョーカー…」「っあ、」「ここに誓おう、俺達が舞台にあがるときも、降りる時も、ずっと一緒…」「っふ、んっ…」「ジョーカー!ご!ごめん!」「何で逃げんの?」「えっ、」「俺はさっきの甘くておいしかったで、もうちょい食わせてな!」「えっ、」「っあ、んっ、」「シーッあんまりおっきい声出しても姐さんにバレるだけだから、頑張ってな、」「っあ、ふぁ、んっ、やぁあ、ジョーカー」「お前は、煽ってくれはるなぁ」「煽ってなんか…」「自覚した方がいいぞっ!」「っあ、ジョーカー何でそんな所っふぁ、」「ん?おいふぃふぇ!」「ジョーカー!咥えたまま喋らないでっ…あっ!」「え?ジ、ジョーカー?!今すぐ吐き出して、」「なんで?ダガーの苦くて、甘くておいしいで?」「っ…////」「ダガー?!」「ふっ!ほんっ!」「ダガー!き、汚いからやめ…!」「ジョーカーらっへやっへふぁれふぉ」「ダガー出てまう、はなしぃ、」「うぐっ、」「ダ、ダガー!」「仕返し、でも苦いなぁ」「ほんま、かなわへんわ」「な、ジョーカー?!」「先に誘ったんはお前やで」「さ、誘っ…っふぁ!ジョーカー!やだぁ!」「イヤや言い張るわりには俺の指を咥えて放さへんのやけどっ!」「っあ、ジ、ジョーカーそこごりゅごりゅしないれぇ!」「ここがええんやな、」「っあ!ジョーカー!俺、変になっちゃうよぉ!」「指増やすで!」「っあ!」「もうそろそろかな?」「ふぇ?」「い、いやだ!そんなの入らない!」「少し痛いかもしれへんけど、我慢しいや、」「っあ!ジョーカー!」「は、はいったで、痛いか?」「っふぁ!ジ、ジョーカー!大丈夫だからぁ!まだ動かっつぁ!」「すまない動くぞ、」「っあ!ジ、ジョーカー激しっ!」「かわいっ!」「なっ…あっ!」「み、耳だめぇ!」「声、きかせたいんか?」「んふっ!んんぁっ」「っつ…」「ジョーカー!も、もう、僕!」「ウチもやっ!」「ふぁ!あっあ!っんジョーカー!ジョーカーのミルクたっぷり俺の中に…っあ!」「っ…!」「」「」「」「」「」「」

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