陽だまり
□はじめまして、
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sideオロチ
今日、久し振りに土蜘蛛殿からの緊急集合がかかった。
また本家と元祖で喧嘩でもしたのだろうか。
元々キュウビとは全く友好的では無い、というかどちらかと言えば仲は悪いだろう。
まぁそれは置いておいて、また争いにケータを巻き込むと思うとヒヤヒヤする。
……なんて事を思っていた自分を心から馬鹿に思った。
「えっと、ななしんです！よーかいになってから〜、えっとぉ、うーん………よねんめです！」
「偉いぞななしん！良く自己紹介出来たな！ 」
「えへへ！ありがとう！土蜘蛛！」
「……………誰です、その子ども………………」
自分が仕える親方様の誘拐発表だとは思ってもいなかった。
それを口に出したら土蜘蛛殿が慌てて弁解してきた。
どうやら我等が親方様が連れてきた妖怪は、地縛霊らしい。
ある日人間界に行った土蜘蛛殿がたまたま子ども妖怪もとい、ななしんを見つけて一人で泣いていたななしんの事を可哀想に思ったらしくななしんを保護することになったらしい。
良かった。誘拐ではなかった。
それにしても本家に負けず元祖軍も賑やかなりそうだと、ななしんと土蜘蛛殿を見ていて思った。
(土蜘蛛〜！！！)
（うむ。ななしんは可愛いな饅頭をやろう）
(わぁ！ありがとう土蜘蛛！)
(……………)