陽だまり

□最強
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「えんらえんら〜、一緒に遊ぼうよー!」
「良いわよぉ。今日は折り紙でもして遊びましょぉ?」
「うん!ななしん、土蜘蛛から色紙もらってくる!!」






最近、ななしんは姉の様な存在のえんらえんらに良くなついていた。
今日もななしんはえんらえんらと遊んで貰うらしい。



「えんらえんら!色紙もらってきたよ!きょうは鶴さんの折り方教えて!!」
「ええ、良いわよ〜ん。まず三角形に折って…………」


自分の折る姿を一生懸命に真似て色紙を折るななしんをえんらえんらは微笑ましげに見ていた








正直、えんらえんらは土蜘蛛がななしんを連れて来た時、戸惑った。


小さい子ども妖怪とは、ほとんど関わった事が無いのでこれから上手くやっていけるのかどうか、心配であった。



しかしそんな心配は直ぐに消える事となる。


ななしんはとても素直で純粋な子どもであったのだ。



そんな子どもを気に入らない大人がいるか。

答えはNOである。




えんらえんらもその内の一人であり。
すぐにななしんの事が好きになった。









暫くして、

「うわぁ!鶴さんいっぱい!!」
「ええ、上手に出来たわねぇ」


ななしんの周りには幾つかの折り鶴。どれも色が違いカラフルである。



「はい、えんらえんら!水色の鶴さんあげる!!ななしんとお揃いだよ!」
「ふふふ〜、とても嬉しいわぁ、
ななしん、ありがとう」
「ほんと!?後で土蜘蛛達にもプレゼントするの!!」
「そうなのぉ?絶対喜ぶわよぉ。ななしんが作ったんだもの」



えんらえんらの言葉に、ななしんは嬉しそうに笑う





「ありがとう!!えんらえんら!」






ズッキューーーーン!




ななしんがえんらえんらに笑顔を向けた途端、彼女の胸に何かが刺さる音がした






「……………………」
「?えんらえんら?だいじょぶ?」

「え、あ。ええ!また二人で遊びましょうねぇ?」
「うん!!」








幼い子どもの笑顔は最強です。






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