お祝い!

□ホワイトデー
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飛由「ほれ」

「?今日何かあったっけ?」

砂塵「主忘れたの?一ヶ月前のことなのに」

一ヶ月?

…ああ、バレンタイン

「今日ホワイトデーか」

雷鳴「あーあ、オイラ貰ってないしなあ」

月光「いなかったもんな」

貰ってないとか言いながら差し出してくる雷鳴

ていうか皆いつの間に買ってきたんだ

淡里「企業秘密だ」

どこの会社だ

「でもこれ絶対皆で買ってきてるよね」

焔駆「何でそんなこと判るのー?」

「皆お菓子の種類すら被ってないから」

翡翠「まあその通りだよね」

で、何で翡翠達まで…

朝日「理由なんて別にいいじゃないですか
有り難く貰っておいてくださいマスター」


「でもそれだと僕も皆に何かあげないと…」

雷鳴にはまだ何もあげてないしな


「…ちょっと出掛けてくる
皆お菓子ありがと」

朝日「気を付けてくださいね」

皆に見送られてPCの個室から飛び出した

ものの…一体何をプレゼントしたものか…


街を散策しながらゆっくり考える


ホワイトデーはそもそも、バレンタインのお返し…気持ちの返事…とかだよね

でも僕にはその必要はない

皆がくれたからなんて理由だけであげるものでもない

街はホワイトデーの今日も、色々なお店で賑わっている

その中で優木の目を引いたのはお揃いのアクセサリーだった

値段もお手頃で、全員分買うとちょっとかさむけれど

「皆強いからまた直ぐ貯まるし」

いいよね?

何て、誰に言うでもない問いを自分にかけてクスリと笑った



未来に、また仲間が増えたら
またここに買いに来ないとな

人数分のブレスレットを買って、PCへ戻る優木の足取りは軽かった




「ただいま」


翡翠「おかえり!何買ってきたの?」

ワクワクと目を輝かせている翡翠に苦笑い

「皆と一緒に見せるから」

全員が優木の前に揃ってから、プレゼントを一つずつ手渡しした

安物だけどしっかりした箱に入れられて、なかなか高そう

飛由「一体どんなたけーもん買ってきたんだお前」

「いや、そんなに高くなかったよ
この箱が大袈裟なんだよ」

皆がゆっくり箱を開くと、シンプルなデザインのブレスレットが顔を出した

虹色に輝く石が一つ嵌め込まれていて、長さはそれぞれ調節出来る様になっている

雷鳴「皆お揃いか」

「うん、自分のも買ってある」

月光「へぇ」

皆早速自分の腕に着け始めてくれて、嬉しくなる

砂塵「主や皆とお揃いって嬉しいな」

淡里「俺様も仲間何だと思えるな」

「皆これからも、これ以上に仲良くなれるといいなと思って」

優木も、ブレスレットを腕に着けて、顔の前に出して笑った

翡翠「また仲間が増えたらどうするの?」

「また買うさ」



ホワイトデーはきっと、もっと皆が仲良くなれる日


仲間達との絆を確認しあって、更に深く壊れない絆を結ぼう

この絆こそが、旅の一番の宝物だと思うから








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